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世界の究極理論は存在するか 4実在の基準

4章では、よい説明とはどのようなものか、そして、実在の基準とは何か、について書かれています。
まず、太陽系の配置についてのガリレオと異端審問所の論争を例にとり、科学におけるよい説明とはなにかということを説明しています。

ガリレオは太陽を中心に地球を含む惑星が運動していると考えた。一方、異端審問所は地球が中心であるとした。ガリレオは、惑星が単純な円(楕円)を描いて太陽の周りを回っていると説明した。異端審問所は、惑星が地球の周りを本当に複雑な曲線を描いて運動していると説明した。しかし、太陽中心説を理解してはじめて異端審問所の説が理解できる。その逆ではない。必要以上に説明を込み入らせてはならない。
独我論も同様の構造を持っている。独我論は論理的には矛盾していないが、実在に対する説明を極端に込み入ったものにする。

実在の基準はなにか。あるものが実在であるのか、それとも虚構なのか、その判断基準はいったい何なのか。例えば、目の前にある大きな石が、自分の想像の産物でないとどのようにしたら反駁できるのだろうか。答えは、ただ蹴飛ばしてみればよい、である。結果、自分の足が蹴り返される。この現象を説明する際に、石を実体でないと見なすと説明が複雑になる。それならば石を実体と見なした方がよい。

以下抜粋:

「もっとも単純な説明にしたがったときに、ある実体が複雑で自立的であるならば、その実体は実在的である」

「自然からは理論のいかなる断片も文字通り「読み取る」ことは不可能である」

「必要なのは、正しい方法で一般性のある問題と有望な理論を心に抱いてー見ることだけである」


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2007.01.27 | | Comments(0) | Trackback(0) | 世界の究極理論は存在するか

脳は空より広いか

エーデルマンが意識と脳について彼自身の考えを書いています。偉大な心理学者ウィリアム・ジェイムズが好きらしく、本書で何度か引用されています。一番初めに引用されていたもの一部を載せます:


、、、心理学が現在置かれている状況は、ガリレオと運動の法則が現れる前の物理学、ラボアジェと質量保存側が現れる前の化学、と言わねばならない
ジェイムズの時代から100年経った今でも通用しそうな台詞です。

主な主張は、
「何かを引き起こすのは意識の基盤である神経プロセスであって、意識そのものではない」
です。
動物の脳の基本的な能力は、知覚をカテゴリー化することで、それは感覚と運動について高次の識別を行うことです。このような高次の識別を行う神経システムには必ず意識(クオリア)が伴うそうです。

知覚のカテゴリー化は感覚系と運動系の相互作用で形成され、これによって感覚と運動の要素からなる地図がいくつも形成されます。そして、これらの地図に共通な性質を取り出し凡化を行うために上位の地図(地図の地図)が作られる、つまり、概念形成が行われるそうです。

また、カテゴリー化や概念形成を行うためには記憶が不可欠だそうです。現在のシーンを形成するためには、今の知覚カテゴリー化と過去に得られたカテゴリー化の相互作用が必要になるということらしいです。

高等な動物にはこれを行うための神経基盤が備わっていてそれらは、
 ・視床ー皮質系
 ・大脳基底核
 ・脳幹や視床の核から脳の様々な場所への投射
です。
視床ー皮質系で地図が作られ、大脳基底核(および海馬と小脳)で個々の行動を適切な時系列的でつなげる働きをし、脳への広域な投射によって過去と現在のカテゴリー化を結ぶ。この3つの働きの相互作用によって意識が生じるそうです。

脳は空より広いか―「私」という現象を考える 脳は空より広いか―「私」という現象を考える
ジェラルド M・エーデルマン (2006/12/01)
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2007.01.16 | | Comments(2) | Trackback(1) | その他の本

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