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ディアスポラ

「ディアスポラ」はグレッグ・イーガンの長編SF小説(以下、ネタバレあり)。イーガンの多くの小説には「自分とは何か」という問いが含まれており、「ディアスポラ」もそれがひとつの主題となっている。この小説は、多くの人類が(映画トロンのように)スキャンをしてポリスと呼ばれるコンピュータの中で暮らすようになった未来が舞台。主人公ヤチマは、物理世界の人のスキャンではなくポリスの<創出>というプログラムが生み出した孤児である。要するに人工意識体。このようなスキャンした人たちやヤチマは寿命に制限がないので、宇宙船を作って長い旅に出る。しかも自分のコピーを複数作って、それぞれ別々の方向へ向かう。旅の目的は異星人の探索や他の宇宙に行く方法を探ることである。

この小説の最後にヤチマがとった行動から、著者の意識に対する考えが伺える。ヤチマは友達が別の宇宙に旅立った後、今いる宇宙に残り「意識の不変量」の発見を目指そうとするところで物語が終わる。すなわち、自分が自分であり続けるための数学的な構造は何かということである。別の宇宙に行く方法というすごいことがわかるくらい時間が過ぎているのだから、「意識の不変量」なるものはとっくに見つかっているのではないかと思ってしまう。「意識の不変量」を見つけるということはそれくらい難しいハードプロブレムだということかもしれない。



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テーマ:心・脳・言葉・人工知能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2011.05.01 | | Comments(0) | Trackback(0) | 雑記

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