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脳を活かす研究会

今月の4日、5日にATR(国際電気通信基礎技術研究所)で「脳を活かす研究会」が行われました。

おととい(4日)は主に立花隆さん、瀬名秀明さん、日本大学の片山先生に講演でした。

立花隆さんはサイボーグ技術のお話をしました。全く目が見えない人に、人工の目をつけてなんとか視力を持たせようとする人工眼の研究が急速に進んでいるそうです。今は最高100画素程度らしいですが、そのうちもっと画素が増えて文字が読めるようになるでしょうとおっしゃっていました。
人の脳に電極や脳波をつかって機械やコンピュータを動かすブレイン-マシン・インターフェイスの研究がこの何年かで急速に進んでいます。ブレイン-マシン・インターフェイスにおいては、その脳活動が何なのかを詳細に見るというよりも、機械を動かすために脳から必要な情報を引き出すことが重要とのことでした。

瀬名秀明さんは「脳と社会:サイエンスリタラシー」という題でいろいろなお話をしました。私が興味を引いたのはCarl Zimmerという人が書いた『Soul Made Flesh』という本の紹介でした。この本は脳がどのように発見されたかというのを科学史的に紹介している本らしく、昔は脳は不要物と思われていて、17世紀くらいからトーマス・ウィリスの発見などによって脳が心に関連しているのではと考えられるようになってきたそうです。
また科学を一般の人に伝えるのは難しいとおっしゃっていました。なぜなら一般の人は結果を知りたいと思っているのだけれど、実際の科学の結果はあまり白黒がはっきりしないからだということでした。

片山容一先生は脳深部刺激によって不随意運動を治療するというお話でした。不随意運動とはパーキンソン病などで生じる症例で、本人の意思と関係無しに手足が勝手に動いたりする運動です。薬物治療はほとんど成果がなく、関連部位の切除による治療もリスクが大きいため難しいそうです。しかし、脳に電極を埋め込んで刺激を与えれやれば不随意運動が治るそうです。不随意運動をしている人のムービーを見せてくれたのですが、電気刺激のスイッチを入れると嘘のように不随意運動が無くなりました。
いったいどんなメカニズムで不随意運動が生じて、どうして電気刺激で治るのかちょっと興味を持ちました。

1日目は大勢の人が集まって非常にエキサイティングでした。

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2006.04.06 | | Comments(4) | Trackback(0) | 雑記

コメント

DBS

>いったいどんなメカニズムで不随意運動が生じて、
>どうして電気刺激で治るのかちょっと興味を持ちました。

ただぼんやり考えると、
脳のなかには抑制型のニューロンがかなりあって、
脳深部刺激はその一つの役目を果しているのかなと。
でもって、不随意運動は体性感覚野とか小脳経由の
フィードバックorフィードフォワード信号が
イカレてしまうのか?
そんな感じですが、どうですかね?

抑制ニューロンがどれくらいあるかってわかるんでしたっけ?
それとも無謀な質問ですか?

2006-04-07 金 01:38:08 | URL | しろうと #- [ 編集]

Re: DBS

片山先生は「壊れて」いるというのには二つ考え方があって、1つめはある部位がある機能の中枢になっていて、それが壊れると機能がとにかく働かなくなってしまうという考え。2つめは、機能不全はある広がりを持ったネットワークのバランスが悪くなっていることで起こるという考え。もし損傷が後者によってもたらされているケースならば、バランスさえ取り戻せばある程度修復可能なはず、とそういうロジックでDBSをやってるんだよね。(たぶん)

上の話で特に後者に関しては、注意のネットワーク不全(半側無視)からのカムバックの文脈でも出てきていて、やはりいくつかの回路の間の活動バランスが重要で、カムバックの前後では頭頂、前頭、側頭回路のお互いの活動の大きさの関係がかなり変わってくるそうな。

もっと局所の回路でも、興奮性と抑制性がうまくバランスすることで成り立ってる機能が沢山あることが示唆されてる。作業記憶の保持とか、注意による準備活動増加の維持とか。

脳の組成をコードする遺伝子型を調べていくと、実は抑制性のニューロンって興奮性に比べてすごく繊細にコードされてるらしい。
抑制性ってのはそれだけ重要なんじゃないだろうか。

具体的な数や回路の構成については全然しらないのだけど。

2006-04-07 金 07:57:37 | URL | kazuhi-s #sSwCPWUQ [ 編集]

speculation

コメントいただきありがとうございます。

パーキンソン病についてちょっと調べてみました。
簡単に書くと、パーキンソン病は基底核にある黒質のドーパミン細胞が変性、減少することによってドーパミンが減り、視床下核に抑制性の出力を出す淡蒼球外節の活動が減り、視床下核の活動が不適切に上昇し、後の回路の活動がおかしくなって不随意運動が生じたりするそうです。
パーキンソン病治療のための脳深部刺激では主に視床下核に電気刺激を与えて視床下核の活動を弱め、健常な神経活動に戻すようにするらしいです。

でもなんで電気刺激すると神経は活動しなくなるのかな?

2006-04-07 金 22:03:49 | URL | yureisoul #- [ 編集]

電気刺激

> でもなんで電気刺激すると神経は活動しなくなるのかな?
>
その辺宮○さんとかに聞くと教えてくれそうですな。

2006-04-08 土 09:40:38 | URL | kazuhi-s #- [ 編集]

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