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意志は心のトリック?

The mind's best trick: how we experience conscious will

私たちはある行動を行おうと思ってからそれを実行をしていると思っています。しかし、本当は「意志があって行動」という因果関係は存在しないのかもしれません。実際には、心(脳)が私たちに、あたかも意志が行動を生じさせたように見せかけているのではないか、というのが本論文の主張です。

意志と行動が乖離している生理学的な知見をいくつかあげています。
1、ペンフィールドの実験では、大脳の運動エリアを直接電気刺激してやると腕が動くが、被験者は腕を動かしたとは感じずに、ペンフィールドに腕を引っ張られたと感じた。
2、TMSで被験者の左と右の運動エリアを交互に刺激してやると人差し指が動くのだが、被験者は自分の意志で動かしたと報告した。
3、リベットが行った実験では、運動準備電位→被験者の意志→運動、という時系列になっていた。
その他の例として、統合失調症患者の幻覚やこっくりさんなどを紹介しています。

また、どのような場合に意志を経験するかについて、3つの原理をあげています。
1、優先度(priority):行動の前に行動と関係のあることを考えた場合
2、一致性(consistency):考えていたことと行動の結果に一貫性があるような場合
3、排他性(exclusivity):行動について他に考えられる原因が無い場合

意志と行動の関係を計算する私たちの心のシステムは、私たちに意志を経験させるが、それはおおざっぱなものでしかないのだから、多くの場合で間違った推定をしてしまう。


この論文で論じられている意志とは、意志と呼ばれるもののなかの一部分であると思います。普段、私たちはほとんど無意識に行動していて、たまに意識的な説明が要求されたとき、そのときに働くシステムがこの論文で説明されている意志だと思います。何か目的があって、それを達成しようとする意志は、心のトリックではないのではないでしょうか。

そして、それは私たちが思考と行動との整合性を失わなって混乱しないようにするためのトリックにすぎないのでしょうか?

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テーマ:心・脳・言葉・人工知能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2006.02.02 | | Comments(0) | Trackback(0) | 論文の紹介

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