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脳は空より広いか

エーデルマンが意識と脳について彼自身の考えを書いています。偉大な心理学者ウィリアム・ジェイムズが好きらしく、本書で何度か引用されています。一番初めに引用されていたもの一部を載せます:


、、、心理学が現在置かれている状況は、ガリレオと運動の法則が現れる前の物理学、ラボアジェと質量保存側が現れる前の化学、と言わねばならない
ジェイムズの時代から100年経った今でも通用しそうな台詞です。

主な主張は、
「何かを引き起こすのは意識の基盤である神経プロセスであって、意識そのものではない」
です。
動物の脳の基本的な能力は、知覚をカテゴリー化することで、それは感覚と運動について高次の識別を行うことです。このような高次の識別を行う神経システムには必ず意識(クオリア)が伴うそうです。

知覚のカテゴリー化は感覚系と運動系の相互作用で形成され、これによって感覚と運動の要素からなる地図がいくつも形成されます。そして、これらの地図に共通な性質を取り出し凡化を行うために上位の地図(地図の地図)が作られる、つまり、概念形成が行われるそうです。

また、カテゴリー化や概念形成を行うためには記憶が不可欠だそうです。現在のシーンを形成するためには、今の知覚カテゴリー化と過去に得られたカテゴリー化の相互作用が必要になるということらしいです。

高等な動物にはこれを行うための神経基盤が備わっていてそれらは、
 ・視床ー皮質系
 ・大脳基底核
 ・脳幹や視床の核から脳の様々な場所への投射
です。
視床ー皮質系で地図が作られ、大脳基底核(および海馬と小脳)で個々の行動を適切な時系列的でつなげる働きをし、脳への広域な投射によって過去と現在のカテゴリー化を結ぶ。この3つの働きの相互作用によって意識が生じるそうです。

脳は空より広いか―「私」という現象を考える 脳は空より広いか―「私」という現象を考える
ジェラルド M・エーデルマン (2006/12/01)
草思社
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あまりまとまっていない本でした。舌足らずで、論理的な飛躍があり、筆者の説を十分納得できなかったところが多々あります。それでも、筆者の意識に対するアイディアはもっともだと思うところが多く、参考になりました。クオリアについての議論ではしばしば、自分(自意識)というものを忘れて、なぜクオリアが伴うのか、クオリアがなくても私たちと同じように振る舞う生物(ゾンビ)が(論理的に)存在するのではないか、などと考察されます。この本に書いてあるように、個々の生物(私)にとってクオリアが重要な意味をもつという視点が大切だと思います。

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2007.01.16 | | Comments(2) | Trackback(1) | その他の本

コメント

突然ですが・・・

まことに勝手ながら、リンクを張らせていただきました。よろしければ、ご確認のうえ、コメントなどいただければ幸いです。

2007-07-04 水 16:06:40 | URL | ノース #qWoSvT.Q [ 編集]

面白いサイトですね。

リンクを張って頂いてありがとうございます。
インターネット上のサイトは公に情報を提示しているはずなので、リンクは自由に張れるはずです。とくに断りは要らないと思いますよ。

2007-07-20 金 18:53:42 | URL | yureisoul #- [ 編集]

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小脳小脳(しょうのう、cerebellum)は、脳の部位の名称。脳を背側から見たときに大脳の尾側に位置し、外観がカリフラワー状をした部分である。脳幹の背側に位置しており、脳幹と小脳の間には脳室|第四脳室が存在する。小脳の機能は、運動機能の調整であり、平衡、筋緊張、

2007.08.07 | 脳について

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